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健康診断はビジネスになるか

大きな病院では、健康診断センターや人間ドックセンター等の名前で、健康診断専門の組織があるところがあります。また、予防医療への関心の高さから、健康診断を積極的に受ける人も増えてきています。今回は、病院で健康診断を行うことは、ビジネスになるかどうかを考えていきます。

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1. 健康診断と病気の関係
 一般に、健康診断を受けて病気を早期発見するほうが、健康診断にお金はかかっても治療費が安くすむために、全体としての医療費は安くなると言われます。また、保険医療の財源の観点からも、医療費を安くおさえることは大切です。また、金銭的な面だけではなく病気が悪化する前に早期発見して、病気を早く治して元気に過ごしたいという思いから健康診断を重視する人は増えています。
 一方で、健康診断を受けて結果が良くないために、必要のない検査や治療を受けなければならなくなるという思いから、健康診断を受けたくないと思っている方が多いのも事実です。
 では、医療現場では健康診断はビジネスとして成り立っているのでしょうか。

2. 健康診断ビジネスの拡大
近年では、健康診断ビジネスに参入する医療機関が増えています。現在の医療機関の問題点として、長期型の入院医療が儲からないシステムになってきたということがあげられます。長期型の入院医療から撤退し、健康診断による予防医学にシフトした医療ビジネスを行う医療機関が増えてきました。必要な場合には長期の入院をしなければならず、予防医学にシフトしすぎることは問題ではありますが、健康診断は予防医学として重視されるようになってきており、市場も拡大していることには間違いありません。

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3. 健康診断ビジネスの問題点と将来性
 健康診断は病気の治療ではありませんので、健康保険を利用することができません。保険組合、協会、企業で健康診断費用を負担してくれる場合もありますが、原則的には個人で費用を払わなければなりません。高いお金を払っても、現在の健康診断は経験の浅い医師が判断するケースも多く、健康診断の結果の信頼性について疑問を持つ人も多くいます。
 現在、健康診断はビジネスとして確立されるつありますが、今後、健康診断がビジネスとしてさらに発展していくためには、行政、医療関係者、健康診断の利用者が、健康診断の重要性を認識してしっかりと予防医学としての役割を果たしていくことがポイントになると考えられます。

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